関節リウマチとは滑膜炎により全身の手足を中心とした関節に対称性に腫れ、痛みが出現する病気です。
進行すると骨破壊、変形をきたします。原因は不明ですが、ウイルス感染、遺伝、女性ホルモン、ストレスなどの関与が考えられております。
病態としては免疫異常により滑膜炎が出現する自己免疫疾患と考えられており、膠原病として分類されております。
現在日本では約70万人の患者がいるといわれ、20〜50歳代の女性に多く、毎年約1万5千人が発症しております。
関節リウマチの症状としては、
1.朝起床時に手足のこわばりがある
2.手足を中心とした左右複数の多くの関節に腫れ、痛みが出現する
(初期は手足の末梢関節、進行すると肘、肩、膝などの大関節)
3.微熱、全身倦怠感、易疲労感などの全身症状を伴う
などがあります。
また、関節のみではなく内臓(眼、皮膚、肺、心臓、腎臓、肝臓など)に症状を出すものを悪性関節リウマチと呼び、国の難病(特定疾患)に指定されています。
関節リウマチの診断は
1.臨床症状(関節の腫れ、痛む関節の数、部位)
2.血液検査(CRP,ESR,MMP-3,抗CCP抗体、その他末梢血、生化学データ)
3.画像検査(関節のレントゲン、胸部レントゲン、CT、エコー)
これら1〜3を総合して診断します。
悪性関節リウマチの診断にはさらに高度な検査が必要になる場合があります。
関節リウマチの治療は
1.内科的治療(薬物療法)
2.整形外科的治療(手術療法)
3.リハビリテーション
これら1〜3を組み合わせて行います。
1の薬物療法としては免疫異常を改善する抗リウマチ薬、炎症を直接抑えるステロイド、痛みを抑える非ステロイド性消炎鎮痛薬、サイトカインという炎症性蛋白を抑える生物製剤があります。
現在の治療の中心は抗リウマチ薬にてリウマチの慢性炎症を抑え、ステロイド、消炎鎮痛薬は補助的に使用するというものです。
全世界的には抗リウマチ薬のMTX(リウマトレックス)が関節リウマチのアンカードラッグとして最も使用されております。これらの薬はどの薬も長期に服用することから副作用の発現に注意が必要であり、経験豊かなリウマチ専門医のもとで、患者様に最適な治療薬、最適な量を選択する必要があります。
また、抗リウマチ薬が副作用で使用できない、効果不十分などの際は生物製剤を使用します。
これらは点滴、皮下注射ですが、現在日本では4種類使用可能で、効果発現が早いこと、著明な骨破壊抑制効果より将来的には関節リウマチの第一選択薬となりえます。
しかし結核に感染しやすい、細菌感染しやすいなどの副作用があり、使用経験豊富なリウマチ専門医が他専門病院と連携をとりながら責任を持って治療にあたることが求められます。
2の整形外科的治療としては、人工関節置換術、関節固定術および脊椎固定術など多くの手術法があります。
地域のリウマチ手術のスペシャリストである浜松大学(影山教授)、藤枝平成記念病院(花北先生/小林先生)と連携し、ご本人様にとって最適な治療をご提供致します。
3のリハビリには主に物理療法や運動療法があります。温水・水・温熱などを利用し、痛みをやわらげたり、関節の動きを良くするものです。また、関節の機能や筋力の維持を目的とした運動療法には、筋肉強化訓練、起立・歩行訓練、作業療法、リウマチ体操などがあります。
いずれの治療も担当医が、患者さんの検査データをもとに患者さんに適した治療を施すことによりリウマチと上手につきあっていくことが大切です。そのためにもリウマチ患者さん自身がリウマチの症状や治療法などを良く知っておく必要があります。
昔はリウマチの治療の目標は患者様の痛み、苦痛をとり除き、炎症反応をいかに抑えるかであり、ある程度の骨破壊は致し方ないというのが一般的でした。
しかし現在リウマチ学が進歩し、骨破壊が発症早期(1〜2年)に急速に進むことがわかってきたこと、生物製剤の登場により骨破壊の抑制が可能になったことから治療に対する考え方は大きく変わりました。すなわち、
1.できるだけ早期にリウマチを診断し
2.早期に治療を開始し(MTXを中心とした抗リウマチ薬)
3.早期に生物製剤を使用する
以上によりリウマチの骨破壊を抑制し、しいては患者様の生活の質(ADL)を良好に保つことが可能になってきました。
このため当院では静岡県では初めてクリニック診療においてリウマチ専門医2名(内科、整形外科)であたり、初診時は内科医による適切な診断(悪性関節リウマチも含めた)をし、患者様それぞれに最適の治療薬を選択させていただき、最先端の生物製剤の導入も積極的に進めます。
また手術適応や関節内注射などはクリニック内で整形外科医とすぐ連携を取り、リハビリテーションも静岡県下最大スペースで積極的に施行して頂き、リウマチ患者様が快適な環境で最大限等クリニックでの診療の利益を受けれるようスタッフ一同協力いたします。
患者様が当クリニックにきて本当に良かった、と言っていただけることを目標に日々努力したいと思います。
| 会場 | おおとみリウマチ整形外科 1階リハビリ室 |
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| 定員 | 30名 |
| 時間 | 13:00〜14:00 |
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平成22年9月予定 (仮) 「リウマチ性疾患の新しい治療法」 〜レミケード:T細胞の働きを調整する薬〜 【講師】 院長 加藤 紀彦(リウマチ専門医) |
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参加費は無料です。
また、ご相談にお応えしますので、お気軽にご参加下さい。
お問い合わせ先:おおとみリウマチ整形外科 リウマチ科外来








